驚異のラオス国産バス製造

OCT 1999





 今回はラオスから「工業化社会を目指す、現代ラオスの自動産業の現状」に触れてみたい。なんて、言うとまるっきり「**工業組合ラオス視察団」のお堅いレポートに成ってしまう、しかし大体この国で日本で考える様な自動車メーカーなんて物は存在しない、言葉(単語)はあっても中身が全然違うのである。ラオスにおける Bus Maker とは文字とおり「バスを作る人」なのである。

エエ〜イイ!前置きが長い・・ 面倒だ 「百聞は一見にしかず、 西洋人曰く Seeing is believing 」である。 写真を見る方が早い。



これはバス解体工場では無い、これがラオスにおける製造中の国産バスである。
野外の青空工場で雨が降れば当然作業中止、単に鉄を溶接して外枠を作り上げる。
オット! バカにしてはいけない、あのF1の覇者 大英帝国のLouts だってコーリン.チャップマンが自宅の「裏庭工場」でキットカーを作り始めたのが最初である。




左は現在作業中のバス、右はほぼ完成し塗装も終わったラオス国産?バス。
構造はアジア的に全ての荷物は屋根の上に載せるように設計されている。

手前の泥んこ道がラオスの標準デコボコ、ぐちゃぐちゃ道路、そしてその後ろに見える家はラオス標準を優に飛び越えている豪華邸宅 (1,500万円位)

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これは最初の2枚の写真とは違う、他のライバル バスメーカ−である。
バスの構造が良く分かるショットである。

これは上記のバスを前からみたショットである。

前述のメーカーも同じだがエンジン分部はトラックの流用と いうより、トラックの荷台へ手作りのバスのボディーを載せている、と表現するのが正解であろう、この状態から車内へ椅子を付けて、窓にガラスをはめればバス完成である。
この写真のバスのエンジン(駆動部分)は中国製である。 ラオス+中国と社会主義の技術と労働力を結集させたハイブリッド製品誕生!と、言え無いことも無い。


考察

これでお分かりのようにここラオスでは到底日本の様な厳格な車検制度があるとは考えられない、何しろ法としては最も基本となる「バスとは何か」の定義の具体的規定である運輸省の型式認定などがあるとはこれではとても想像できない、単数生産の場合の非認定型式による車検なんて言葉も無いだろう・・法的にみると日本のお役人からは見れば有ってはならない異次元の世界であろう。

国民の長距離の移動の平均的手段はバスである、首都ビエンチャンから地方へ向かう多くのバスはいつも満員である、イヤ実は時刻表等関係なく、採算の面から満員にならないと出発しないバスもある。
車が少ないとは言え当然交通事故もある、で 事故未然防政策として公共大量輸送手段として利用される大事なバスではあるが、乗客を守為の基本性能である。

● ブレーキ性能はどうか?
● 満員+重い荷物が屋根の上、 これで車の重心等の構造計算は大丈夫か?
● ローリング、ヨーイング対策は?

なんて事を十分吟味し設計して作られたとはとても思えない、こんなバスが堂々と公道を客を乗せて走る事になる。
何しろお金が無い、まとものバスを輸入していたのでは高く金が掛かって仕方がない、援助で必要なバスが全て揃う訳でも無い、従って不足する台数とか、民間路線のバスは自前で調達するしかない、それなら人件費の安さを利用して作るに限る・・いわゆる国産化 と、相成るのであろう。

良く「バスが地元の人と一番触れ会う旅ができる」と言う人がいる,そのことをオイラも否定しない、しかし「**でバス転落、日本人旅行客も負傷」なんて記事を良く見る、実際たいしこと無い山道でハンドルを切ったとたんバランスを崩していとも簡単に谷底へ転がって行くのが想像できる。



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