JA2EZD Wandering World Tour
(復活版 JUL .2007:原版 CQ Ham rdio1989年7月号〜)
REV:15Mar.2012
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| 連載 F オジさんたちのカリブ海 FG |
限りなき欲望
しかしW(米国)とQSO(交信)できたからと言っても喜んでいられない、こちらはなんといっても極東の島国日本(JA)とやらなくちゃ〜。
昨日休養で1日つぶしてしまっただけにガンバッラナクチャーと根性を入れなおす。とりあえずこの崖・再会岬から電波を出すことを決めJA(日本)が開ける夕方まで待つことにして一旦ホテルへ戻る。
このホテルは部屋数6で大きな一軒屋といった感じだ、ちょうど日本で流行のプチホテルと言った感じで家族で経営故にきわめて家庭的である。 場所が町からかなり離れている関係もあって会話は仏語になってしまうのですが、幸いなことに昼間は受付をしている大学を出た英語を話せる娘Susanが面倒を見てくれます。もちろん彼女は黒人ですがとてもはにかみ屋で最後まで写真を撮らせてくれませんでした従って読者の皆さんへそのハイビスカスの花のようなチャーミングな笑顔をお店できなくて残念です。
さて、そうこうしているうちに夕方5時、夕食を済ませて再会岬までひとっ走り、まずは柵に結わえて残してあったアンテナにケーブルをつなぎ、車のバッテリーからトランシーバーへ電源を供給する。こんな作業も、もうベテランに成ってしまった、所要時間はわずか3分、後は助手席に座り、ログを開いて準備OK
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CQ JAを21MHzで出すこと数回、ついに応答があり1st JA QSOを記録する。 次々にJA-QSOを呼ばれてたくさんのJAを記録する、これでまずは目的達成、やっと一安心です。
体調が完全でないので束になって呼んでくるW、EU (欧州)局には目もくれず(イヤ耳もくれずかな?)JAのみとQSO して早めにホテルへ戻り一人ビールで乾杯! 明日の朝の14Mhzに備えて・・オヤスミナサイー・・・
例によって朝4時に起きだしてあの再開岬へ行く、W2MIGのネットにチャックインしてJAを待つ、やはりJA4KFAの信号は抜群だ。その強さゆえ、その後のアジア旅行等で多くの外国から彼JA4KFAは何故あんなに強いのだ、と驚嘆され、その秘訣を聞かれた。 それに引き換えこちらは悲しきモービル・ステーション、JAへは弱いことはいたし方が無いこと、でもここカリブから信号がJAへ届いていることだけでも幸せなこと、と開き直って周波数を14.150KHz以下へ下がってJAとQSOできた。 これで 2バンドでJAとQSO できた。 あーご苦労さん。
JAとのQSOが終わるとカリブの日差しがキッチリト強くなる。車の中は暑い!暑い!
ここは地形的には本当に道路にすぐ後ろに山が迫っていて日本で言うと伊豆の東海岸そっくり、じっくりあたりを見渡すと、この背後の山の上から海を目掛けて電波を出せば100Wでもかなり協力にJAへ飛ぶのではないかと無線家の欲望が湧き上がってくる。
なんといてもここは日本から見れば地球の裏側なのに私の設備はHF(短波帯)では最低の設備、それでも少しでも強くして自分でパイルを捌きたい(それは結果的には多くのJAにQSOのチャンスを与えることになると思う。)
フールドデー FG編
地形の入ったFG島の地図を買い求めて、JAに開けている山が無いか探す、するとホテルの近くの海岸から直ぐに800mの山があり頂上にTV塔が立っている記号が目に留まった。 しかし、そこまで行く道が果たしてあるのかどうかは地図からは不明? でもこんな時でも日本でのフィールドデーの経験が役立った。
(亀の甲より年の功)。私だって伊達にオジさんをやっている訳ではない。日本の移動運の経験から言ってもNTTやTVの中継アンテナの建っている所は必ず電気が来ており、またメンテナンス用の道が行っている筈だ。と、当たりをつける、問題は「関係者以外立ち入り禁止」の看板があるかどうかだ。 (外国では無断侵入なら撃たれても文句は言えないので・・)
登り始めると山道は思ったより道路状態は良く希望が持てる。がただ「崖崩れ注意」の看板がやたらに多い、

山の頂上にタワーが
路肩が熱帯独特のシダに覆われていてどこまでが道路なのか道路の淵がわからない。 また一部道路工事中のところがあって道が半分になっていた。 登り始めて30分。やった〜 頂上だ。 抜群の眺めFG
(グアダルーペ島)のほぼ半分が見渡せる最高のロケーション、これなら文句無しに飛びそう・・でも、山はその高さ故、下界は直ぐに雲が掛かり海が隠れてしまう。
ここ蝶の様な形のFGの島の西半分はBasseTere(バステラ)は、島の東半分とは全く対照的で数百m級の山が幾つかあり、カリブの強烈な太陽でできた水蒸気が雲になり皆この山へぶつかり雨になる感じだ、だからBasseTereは緑と花に覆われた島になる、当然山には絶えず雲が発生することになる。また激しい気流で雲は絶えず流れていることになる。 僅か800mではあるが山に登ると下の海岸の平和な天気と対照的でまさに天と地の差がある。
しかし、なんと言っても「鶏と無線家は高いところが好き。」 もう知ってしまった以上「この山からやるっきゃ無い!」と決意して下界の再開岬までアンテナを取りに帰る。 幸いあたりに日本の無線山に良くある「電波重要地域に付き一般の無線使用はお断り致します。」との看板は立っていない。例によって送信所の周りのフェンスのポールにアンテナを縛りつけアンテナを仕上げていたら物好きなフランスからの観光客がこんな山まで登ってきて、興味本位に手伝ってくれた。 いつも思うのだがアンテナ建設は一人と二人では10倍も効率が違うように思える。 ありがたい、 なにはともあれ物好きなフランス人に「メルシー」。
イヤー流石に抜群のロケーション、よく飛びます。この当時私が回ったFS,FG,FM(マリティニーク島)のカリブの中でもFGの価値が高かったのでここから何とかJAに届く電波を出したいと思っていたのでこれには大満足でした。
夜霧よ今夜もありがたくない!
しかし、世の中そんな甘いことばかりではありません、その美味しさの代償を払わなくてはなりません。
ホテルから14MHzのオープンに備えて朝4:30に起きます。 まだあたりは暗くおまけに山は霧(ガス)で覆われてるのです。すると視界は5mも無いのです。そうなると道路の路肩が分かりません。シダが多いので道幅が広く見えるのですが、実際の道路幅は広くありません。おまけにところどころ路肩が崩れているのです。 道路を外したら最後・転落です。 仕方が無いので、「こんな時間に山から降りてくる車はいないだろう。」と一方的に信じて路肩のからの落下を恐れて道の山側を走るしかありません。 ここは仏国の海外県ですから日本とは逆の右側通行です、それは通行区分帯の反対を走る事を意味します。

山の頂上に設置したアンテナ、高いだけにいつもガスっている。→
こんな調子で毎日山へ通勤したものですから、QSO終わると疲労困憊、
ホテルに戻るとお昼少し前、でもトロピカルな味にアレンジされたフランス料理と
シャイなSusanとの会話は一仕事終えた私には最高の楽しみと成っていったのです。
★ おせっかいNOTE
私は、カリブってどんな国か、私がどんな様子で電波を出すまで扱ぎ付けてかつQSOしているか、なるべく体験が共感できるように書いているつもりです。 そこでカリブの知りたい事、書いて欲しい事、またQSOの希望のカントリーがありましたらVP2EZDまでお手紙ください。
Hiroo Yonezuka VP2EZD
C/O Dr.Louis Y. Baardfield
Geroge Hill Road
Anguila。 West Indies
Gへ続く。