JA2EZD Wandering World Tour
(復活版 JUL .2007:原版 CQ Ham rdio1989年7月号〜)
15Mar.2012
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| 連載 D オジさんたちのカリブ海 FG・VP2E |
ST.Martinの恐怖
楽しい食事の後はまた岸壁へ通勤することになるのですが、この場所は観光地ではありませんが景色が良いので地元のカップルが時々夕涼みに来ます。また島全体はフランス軍がパトロールしています。
ここで思い出すのは友人の話です。JA2のある局がKH2へ行った時の事です。運用をタボチョ山で車にアンテナ(ANT)のスタイルで始めたのですが、しばらくして地元の子供達が物珍しさにやってきたとき「オジさん何しているの?」と尋ねられたのですがうまく応えれら無いので適当にあしらったら(勿論相互の言葉の問題もあるが)警察のパトカーを連れてきたのです。
慌てた彼はまずは自分の運用許可書を見せて自分の身分を証明しようとダッシュボードにに手を掛けました。
しかし賢明な読書ならアメリカのテリトリーでこの様な行動を見せればどのような結果を招くかお分かりでしょう。そうです、ポリスは彼に向かってズキューンと発砲してきたのです。
ここ外国では警察官を見たときあわてて何かを取り出そうとする様な行動を取ることは警察から見れば抵抗の為の武器を取り出すことを意味しますから警官は当然自己防衛上、先手必勝とばか向こうから撃ってきます。 これは拳銃が規制されて世界一安全な日本では分かり難いことかも知れません。
また、とっさの時の行動は日ごろの習慣が出るので仕方が無いかも知れませんが、残念ながら結果として命を落とすことになります。
このことをこのFSで当てはめてみると、私の様な運用方法が地元の人に奇異に映るに違いありません。 当然軍隊に通報、逮捕、取調べ、とならないとも限りません。 相対的に見れば日本の警察は民主的です、しかし、外国では’疑いのある奴はとりあえず逮捕してその後じっくり調べよう”の戦前の日本の様なパターンが普通です。 仏語の出来ない私はそうなったらどうしようもありません。それだから地元の人が車の傍に来るたびにヒヤヒヤして運用していたのです。
また逆節的に軍隊のパトロールが必要なほどこの島は安全ではないかも知れません。ならばこんな辺鄙なところに居る自分が襲われる可能性があるのでは?と余分な心配もします。・・・でも分かり難いでしょうね・・安全国日本に居る皆さんには・・
また、21MHzの運用は前後を入れると3時間くらい岬に駐車する事になります。ノイズ防止の為なるべくエンジンを切ります。しかし当然の事ながらバッテリーが上がったら何もかもお終いです。家に帰ることも出来ません、また暗くなると灯りが無いので一苦労です。
本当にあれやら、これやら心配の種は尽きないのです。(これじゃーRHJに成りそう・不老林を持ってきてクレー!) でも、そんな事をおくびにも出さず今日もHiroo君は明るく声弾ませて「QRZ? JA]と叫ぶのでし
アンギラの誘惑
夕闇に包まれたノースクリフからJA方向(北北西)を見ると毎晩灯りが海面に浮かび上がります。ちょうど北陸で見たイカ釣り船の様です。が、良く見ると僅かに水平線が太くなっている感じです。メイドに「あの灯りは何ですか?」と聞くと「あーあれはアンギラ島の明かりさ。」「エ!あのイギリス領の?」「Of
couse。」
何のことは無い、私は毎日VP2E(アンギラ島)を見ながらCQJAをだしていたのです。オジさんのもうちょっと先輩のオジサン族にはある時期最もレアーなカリブのカントリーだったのです。(私でさえこの島へ行く前にVP2E
とQSOした事無かった。)
何故気がつかなかったのでしょうか?それは観光地図が全く自己都合で書かれているからです。St.Martin の場合も自国の領土のみの案内だけ書かれています。VP2E よりも遠いのに自国仏領土のサバ島(FJ)は地図には出ていますが直ぐ隣のVP2Eはごっそり地図から抜けて居ます。

また移動に必要なフライトルートマップもフランス航空関係だと自分の飛んでいる路線の島しか表記していません、FSから見ればVP2Eはあくまで他国の事なのです。世の中人の国の事まで宣伝してやる親切過剰な人は居ませんよね。(逆に,経済,利益目的が違う国だからこそセパレート.カントリーなのです。)
「よーし! アンギラへ行くぞ。」とFSでの最後の1日をアンギラ旅行に充てることにしました。
FSの大きなホテルで”アンギラ1日旅行、昼飯付$55”というのを見つけました。 おーこれに決定、と思ったのですが、メイドが「バカだね、地元の人は$8のフェリーボートを使っているよ、あれは誰でも乗れるはずだよ。」これは安い、これで別カントリーへ行けるなんて、「ウッソー! Hiroko 喜んでしまう。」なんて女子大生みたいな声が出そうです。
殺伐とした平原、エメラルドの海(アンギラ/VP2E)
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早速フランスの港町マリゴから船に乗ります。船は1時間ごとにあって、出国税$2を払って僅か30分でアンギラに着きました。アンギラ上陸です。が、ここはフランスから見れば外国ですから当然移民局、税関を通過しなければなりません、そして公用語はVP(英国に割り当てられた無線用コールサイン)が示す様に元英国の植民地ですから英語に変わります。ですから蘭領土のフィリスバーグから来れば、仏領のマリゴを通過してここ英国領土のアンギラ島と1時間で3カ国移動することになります。言葉も欄語、仏語、英語と変わります。そして当然といえば当然ですが交通もここでは英国:日本と同じ左側通行になります。FSから僅か30分足らずで何もかも変わってしまうのです、”外国は遠い異国の地”というオジさん+田舎出の日本人の私には本当に信じられない体験です。 税関を出ると’観光客だけが銭の元’と言うTAXI が待っています。本当はこん罠の様な車に乗りたくないのですが、初めての島で道は知らないし滞在も1日だけなので$45でチャーターすることにしました。 観光地図を片手に「この辺のところを適当に走ってくれ!」と島内観光を開始しました、走り出して直ぐに感じたのは「あーFSと比べると貧しい国だなー」と思わずには居られません。島は非常にフラットで山や川がありません。だからFSからみるとVP2E の方が面積ははるかに広いのに島影が見えなかったのです。島の中央部は1-2mの木が僅かに生えているだけで全体に赤茶けていてブッシュ平原とも表現できます。その近くではやせこけたヤギが僅かな緑をむさぼっています。隣の風光明媚なFSとの違いにタダ驚くばかりです。 セントマーチンから海に浮かぶ様に見えた明かりはアンギラ島・VP2Eだった、その時点ではフェリーボートで30分でいけると知らなかった。 アンギラは全く平らな島なので山陰が見え無く漁船の灯りだと思っていた。 それまで知らなかったこの島が気に入りその後、再び訪れて3ヶ月も過ぎす事になろうとは・・この時は思ってもいなかった。 |
| アンギラ側の港、向こうに見える島影がセントマーチン | |
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| 島影がアンギラ島、全くフラット、海の色が違う。 | |
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![]() 島で一番高いと思われるところ、海抜60m位。 |
そんな道を30分程走るとアマチュア無線用のトライバンダーアンテナが立っている家を見つけました。 これはハムに違いないと、ドアーをノックするとペットの猿と一緒に出てきたのがVP2EZと言う私の親戚の様なコールのカナダ人でした。 彼Jerryはもう島に20年は住んでいるとの事、また今電波が出せるのは島で彼タダ一人だ! との事でした。 色々話してたら「日本の法被が欲しい。」との事で「ではVP2Eの免許と交換しよう。」とバーター取引成立。 これはハッピー。ハッピー・・・ ★彼はこの数年後に、保険金目当ての妻殺しの疑惑で島を追放処置になる。(どっかWで聞いたような話?) |
車に戻って次回QRVの為に「島で一番ロケーションの良いところ行ってくれ。」と早くも次回運用の為に”国土地理院カリブ支局調査係”へ急遽変身。 昼飯はMeads Barで取ったのですが、この島はあまり観光化されておらず人も少ないせいか海が抜群に綺麗で、白砂とのコントラストがまばゆいばかりです。 海の藍色がFSとはハッキリ違うのです。本当に誰も手をつけていない自然ままの美しさを残した海岸です。 僅か30分の距離なのに地形も海もこんなに違う物なのかと信じられないのが正直な気持ちです。 VP2E からFSへ船で戻ったときの事です。勿論FS側にも移民局、税関はあります。 このとき私のパスポートを見たとき「お前はジャポネか?」ときかれまたので「ウイ」と答えると「俺はこの仕事をして今日始めてジャポネのパスポートを見た。」と言うでは在りませんか! 思わず「やったぜBaby!]と心の中でほくそえんでしまいました。 世界中に金持ち日本人があふれる今日この頃・・こんな事もあるのですね。 流石の金持ち日本人大学生の修学旅行もまだこんなカリブの小国には来ていないのですね。・・・本当にカリブって日本から遠いのですね。 |
★お節介NOTE
著者は4度目のカリブの旅に10月20日から出ます。 WW-PhoneはVP2E からです。 よろしく
Eへ続く。